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2011年11月11日金曜日

アクセスゲットと「正倉院封筒」


大和郡山市在住のU様、ご連絡ありがとうございました。

さて、気になる今回の記念品はといいますと・・・。
フルコトさんで売っている「正倉院図柄の封筒」と
「正倉院文様の一筆戔」のレターセットです♫
正倉院展に因んでセレクトさせていただきました。

封筒の表側↑と後ろ側↓と。
後ろ側には北斗七星も描かれていますよ。


昨日、約100年ぶりの大修理に入る正倉院について触れましたが
今日は、この「正倉院図柄の封筒」について
デザインをされた『時代意匠考案 藍寧舎』
金田あおいさんの”こだわり”をご紹介したいと思います。

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金田さんは「奈良旅手帖」の表紙で平城京図柄や古墳図柄などを
デザインされていますが、いつも何かしらちょっとしたこだわりを
そこに隠してデザインされているので、この「正倉院封筒」にも
秘密のこだわりがあるのではないかとお聞きしましたら・・・

以下、金田さんからメールでいただいた文章をコピペしちゃいます。
(つまり丸投げということなのですが。笑)


<採用した実測図について>

正倉院の正倉は、大正二年に解体修理されており、
その際の修理前実測図が記録として残されています。
しかしこの大正二年の大改修で、
校倉造りという大枠は変わらないまでも
それまでの構法とは違うものが採用されたため、
現在の正倉は、実は大正二年以前の姿とは別のものになっています。

今回封筒を作るにあたり、正倉の図面を探す中でこのことを知り、
感慨深く大正二年の大改修以前の姿を残した実測図を眺めました。
もちろん大正までにも、何度も何度も改修されてきたのでしょう。
私たちが今ふれることができるのは、1300年近くもの長きに渡り、
宝物を護ってきた正倉の歴史のごく一部でしかありません。
しかしこの大正の実測図のおかげで、失われた以前のある一時期の姿を知り、その奥に続く幾度もの改修へ想いを馳せ、残してきてくれた先達への感謝で心を温かくすることができるのです。
そのような訳で、藍寧舎の「正倉院封筒」は、
現在建っている正倉の実測図ではなく、
あえて大正大改修時のものをもとにデザインいたしました。

正倉院では、今年、大正二年から数えて約100年ぶりの大改修がはじまりました。
またこの場所から歴史が紡ぎ出されていくかとおもうと、
居合わせた偶然に自然と手が合わさります。

<つかい方>

歴史意匠一筆箋シリーズ用の封筒として考案した二種の内の一つです。
宝物をデザインした一筆箋に文をしたため、
大切に大切に正倉院の中に納めます。
中倉の扉を閉めたら、海老鍵シールでしっかり封印いたしましょう。
鍵を開けるあの方が
文に込められた目に見えぬ宝物で幸せを感じますように。

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ほ〜、深いこだわりですね〜。
そして、これが海老鍵シール↓


「正倉院宝物の一筆戔」他にこんなデザインもあります。


そろそろ記念品が届いている頃かな?
U様、この度はおめでとうございました。
そしていつもブログをご愛読いただきありがとうございます。

次回は333333アクセス!
また何か奈良らしい記念品を考えておきますね。
皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

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ちなみに・・・
10万アクセスではこちら
111111アクセスではこちらが記念品でした。
(20万アクセスではお申し出がなく222222アクセスはすっかり忘れていたのでした^^)