博物館好きを自称しながら、京博へ出かけるのは随分久しぶりです。
開催中の「大出雲展」では 出雲大社の境内から出土した宇豆柱をはじめ、荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡から出土したおびただしい数の銅剣、銅矛、銅鐸国宝の青銅器、また国内最古級の人物埴輪群などが展示されていて、神話の世界の出雲、古代史における出雲について
興味深く理解できるようになっていました。
今年は古事記編纂1300年の記念の年ということで、ここ奈良でも古事記編纂の地として、たくさんの催しが開催されています。
私も色々な古事記関連本を読み進めるうちに、古事記上巻の主要舞台となっている「出雲」についてもっと知りたいと思うようになり、この展覧会はそういった面でも是非鑑賞しておきたい展覧会でした。
展覧会の中でも圧巻の展示がこちら。
天照大御神の子孫に国を譲った代償として、大国主命を祀る高く広く大きい宮殿(すなわち出雲大社)が造営されたという有名な国譲り神話。出雲大社の成り立ちにはワクワクするものを感じてしまうのですが
今回の展覧会では、かつての出雲大社の復元模型が展示されていて
10分の1の模型からも、いかに巨大建築だったかがわかるのです。
そして、こちらは実際に発掘された巨大神殿の柱「宇豆柱
直径1.3メートル、高さ約1.3メートル、推定重量1トンの杉柱を3本たばねて直径約3メートルの1本の柱としたもので、鎌倉時代の大社本殿を支えていたものだそうです。この「宇豆柱」を実際に目の当たりに見ると何か圧倒されるものがありました。(この展示室のみ写真撮影OKです。)
この発見により全高48mの巨大神殿の存在が現実味を帯びてきたそうで
壮大な神話の世界が今も残る出雲に、神々のいらっしゃる出雲大社に
是非行ってみたいと思ったのでした。
「大出雲展」
会場:京都国立博物館
会期:9/9まで /月曜日休館
開催時間:9:30〜18:00(入館は17:30まで)
毎週金曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)
元興寺文化財研究所(生駒市)が出雲大社の柱を保存処理する
という新聞記事を見つけました。→★ ★
奈良との繋がりを見つけるだけで何気なく嬉しかったりします^^
帰りの寄り道は・・・
今まで中々行けなかった「やまほん」の京都店へ。
ちょっとした気晴らしTimeでした♫