1月15日に行なわれた市民説明会に参加しました。
翌日の毎日新聞と読売新聞に取り上げられていましたので、その記事を転載致します。
▼毎日新聞 1/16
【奈良少年刑務所 初の市民説明会 3月末で廃庁】
3月末に廃庁となる奈良市の奈良少年刑務所(旧奈良監獄)に関する法務省の初の市民説明会が15日、奈良市内で開かれた。
明治時代の赤れんが造りの建築が評価され、昨年10月に国重要文化財への指定が決まったことを受け、市民側が「今後の方針を説明してほしい」と要請していた。
同刑務所は2019年10月から民間運営が予定され、博物館やホテルとしての再利用を念頭に近く民間事業者を募集する予定だ。法務省矯正局総務課の山下幸太郎専門官は「(民間が観光目的で活用する場合も)広報施設としても運営するよう要求水準を定める」と説明し、資料館的な運用を基本方針としていることを示した。
意見交換では住民から「事業者の応募がなかった場合は施設の運営はどうなるのか」などさまざまな質問が寄せられた。
▼読売新聞 1/16
【少年刑務所 19年から活用】法務省職員ら 住民と意見交換
明治時代の赤れんが建物などが重要文化財に指定され、今年3月末に廃止される奈良少年刑務所(奈良市般若寺町)の活用法について、法務省の担当者と住民らとの意見交換会が15日、奈良市の手貝町会館で開かれた。同省が、施設を運営する民間業者を今年5月に選定し、事業開始は2019年10月になると説明した。
法務省矯正局と刑務所の職員3人と、住民ら約30人が参加。廃止後の運営について、山下幸太郎・同省専門官が「刑務所の歴史を伝える史料館のような広報施設の整備が前提。その上で、民間業者に運営を任せ、ホテルなどの収益事業も行ってもらう」と述べた。
出席者からは「受刑者の生活や、職員の(矯正教育の)取り組みを紹介し、命の大切さや人権に関心を寄せてもらえる史料館にしてほしい」「研究機能も設けるべきだ」などの意見や要望が出た。
刑務所の近くに住む宿泊業の女性は「丁寧に説明してもらえた。運営する事業者がありそうで、建物の保存が続けられると安心している」と話した。
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約2時間の説明会では、参加者の皆さんから活発な意見がたくさん出て、また法務省側からの説明も大変丁寧で有意義な会となりました。
新聞記事中の「事業者の応募がなかった場合は施設の運営はどうなるのか」の質問には、「少年刑務所は法務省の財産なので放置することはない、責任を持って取り組む」とお答えいただき、地元住民として取りあえずは ほっとしています。
また何よりも「刑務所の歴史を伝える史料館のような広報施設の整備が前提」という考え方を法務省が持って下さっていることにも ほっとしている次第です。
この3月末で廃庁後、すぐ5月には事業者が選定されるそうなので、ちょっと楽しみでもあります。奈良の観光面でも大きな変化が訪れると思うのですが、この会で出ました地元住民の意見も取り入れられた素晴らしい施設となりますよう願っています。
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トップの画像は、説明会会場の「手貝町会所」一部分。
そして帰宅途中に、今在家バス停そばの「轉害坊」でちょっと一息。