「三春瀧桜」は、福島県三春町の天然記念物である枝垂れ桜の若木を
三春町歴史民俗資料館から奈良市の大和文華館に寄贈されたものです。
大和文華館には14本もの「三春瀧桜」があり、ちょうど昨日は
文華館正面の桜の木が見事に満開でした。
その名の通り、瀧のように流れ零れる桜の花々。
福島県三春町みはるちょうの春は梅・桃・桜が一緒に咲く、三つの春が一緒にやってくる、それはそれは美しい季節なのだそう。江戸時代には御春とも書いたそうで、4/3に放送されたETV特集「原発災害の地にて」で玄侑宗久さんの住む三春町の春が紹介されていました。
美しい三春町の春。でも番組の中で玄侑宗久さんは「今年は春風がやってきて欲しくない」とおっしゃって・・・。
この番組で福島第一原発から45キロの三春町の現状を垣間知り、重い現実に胸が痛みました。花々が一斉に花開く春の訪れを心ゆくまで楽しむことができますようにと祈らずにはいられません。
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大和文華館の庭は春の花々の競演**
スモモ
レンギョウ
雪柳
木瓜の花
木蓮
木蓮の大木は何本もあり、
青空に向かって白い鳥たちが一斉に羽ばたいていくようです。
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大和文華館では開催中(5/8まで)の
"開館50周年記念特別展Ⅰ女性像の系譜―松浦屏風から歌麿まで―"
が非常に見応えあり。詳細はHPをご覧下さい。
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福島県三春町在住の玄侑宗久さんの公式サイトはこちら。