奈良倶楽部開業25周年記念にと、初めてお松明の竹を奉納しました。
その竹が9日の初夜上堂松明として上げていただけることになって
ご近所の童子さんからも連絡があり、朝から二月堂へお詣りに行った友人からも写真が送られてきて、「いよいよ出番!」という緊張感と高揚感でいっぱいに。
お客樣方がお松明見学にお出かけになった後で、急いで二月堂まで。
12日の籠松明も出来上がってました。
18時ちょうど、そこそこ混み合ってる二月堂の下を諦めて
まだそれほど人出のない登廊下で見学することにしました。
思えば、この場所。
昔、まだ子供達が小学生だった頃に何度か見学した場所です。
20年以上前はお松明が始まる19時ちょうどに二月堂に到着しても余裕で見学できましたので、まずここで松明が上がって行くところを見て
それから舞台下に移動して…ということもできたのでした。
うちの子供と同級生だったお子さんも今は練行衆のお一人ですが、その当時、この場所で見学されていたことなど懐かしく思い出されます。
そうこうするうちに加供さんの三度の案内。
チョロ松明を持って二月堂へ、練行衆の上堂を告げる「出仕の案内」から戻って、そのチョロ松明で大松明に火をつけられます。
奉納の竹は、下座から4人目、北衆之二・池田圭誠師の上堂松明として上げていただけるそうで、ドキドキしながら見送りました。
登廊を上がって行かれて、舞台が見えるところへ移動して
お松明の炎と火の粉に、心の中で手を合わせ
最後まで見送ることができました。
お松明はまだ途中でしたが、チェックインがまだのお客様がいらしたので、ここで二月堂を後にしました。
登廊下まで戻ると「北二さんの竹、入ります」(だったような?)という加供さんの声が聞こえて、「あれ?北二(北衆之二)さんて?」と思って間もなく、用を終えたお松明が戻ってきたのでした。
(お松明が上堂する合間に役目を終えたお松明が下りてくるのですね)
担いでいただいた童子さんにちょうどお礼をお伝えできて何よりでした。
<<追記>>
翌朝、4番目のお松明の写真が知人よりメールで届いていました。
お松明の竹を奉納することも、それを上堂松明としてあげて頂くことも
そして写真に撮って下さったことも、勿体なくも有り難い出来事ですが
でも25年のご褒美としてこういうこともあっていいかなと思ったり。
多くの方のご好意に感謝です。ありがとうございました。