お水取り2日目の日曜日。
前日にお泊まりのお客様方が、それぞれ昨晩の様子を話されて
「今年は特にお声明が素晴らしかった!」などとおっしゃるものだから
居ても立ってもいられなくなって(笑)日曜日で混んでいるかなと心配しながらも、お昼の休憩時間に二月堂まで走って行ってしまいました。
ちょうど「生飯さばなげ」に間に合いました。
食作法を終えて食堂じきどうから出てこられた練行衆が
閼伽井屋めがけて鳥獣への施しを投げられます。
ほとんどが閼伽井屋の屋根の上へ。
施しにあぶれた鹿さん達が「では、こっちの施しをいただきましょう」と急ぎ足で向かうは、湯屋の前。
私はまだもう少し時間があるので「日中」の勤行を聴聞することに。
13時過ぎ「日中」の上堂。
参籠宿所から出てこられた練行衆の方々
童子を伴って一団となっての上堂です。
「日中」の勤行が終わって平衆が内陣掃除をされている間、四職は処世界部屋へ。その後、勧進の間で全員が休憩されている様子を西の局から垣間みることができました。(とても和やかな雰囲気で)
まだ2日目ということもあるのでしょうか。
修二会のおよそのタイムスケジュールより大幅に遅れ気味で
「日中」の後の「日没」の勤行は聴聞せずに
仕事の関係上、このあたりで一旦奈良倶楽部に戻りました。
そして、夕方にお松明見学に再度出かけた様子はこちらで。
そしてそして夜の静寂の中、本日三度目の二月堂参りです。
夜10時半ころ「初夜」勤行の途中から西の局にて参観拝聴。
南無観自在南無観自在、ナムカンナムカン…と唱えられる宝号の調べや
「初夜」に続く「半夜」の最後に聴く法華懺法の調べに今年もうっとりしながら、結局、行が終わる最後まで聴聞していました。
(途中で小眠りしたり、ハッと目覚めて背筋を伸ばしたり。そんな中で聴いた「後夜」の大導師作法の過去者のよみあげで、我が家のお隣のK家先々代のお名前が聞こえてびっくりでした。)
日付が変わって深夜の1時半過ぎ。
一日の行を終えて「チョーズチョーズ」のかけ声とともに
登廊を一気に駆けおりて下堂。長い一日が終わりました。
その長い一日の勤行の中、少しずつ飛び飛びにですが
今年もこうして二月堂にお参りできたことにほっとしています。