先日オープンしたばかりの こおりとお茶のお店「ほうせき箱」。
近鉄奈良駅近くの餅飯殿センター街「夢キューブ」奥にある「ほうせき箱」では、朝8時から奈良の名物「茶粥」がいただけるのです。
夜行バスで奈良入りした時や、素泊まりで宿泊の観光客の方にとって、これは有り難いお店ではと、早速レポーターになって行ってきました。
大和まなや水菜など奈良産の食材をふんだんに使った、見た目も綺麗な彩りのおかずと茶粥(おかいさん)で600円という良心的なお値段が嬉しいです。もちろん見た目だけでなく、お腹に優しくとっても美味しかったです。茶粥は8時からお昼12時までの限定メニュー(なくなり次第終了)。ぜひ奈良のおかいさんを召し上がって下さいね。
::
12時からは、かき氷や葛餅や「しりしり」という奈良の昔からのおやつが提供されます。
この日いただいた かき氷は、植村牧場の牛乳を使った焙じ茶ゼリー入りの「琥珀ミルク氷(600円)」。まだ肌寒いのにかき氷ってどうかな?と一瞬迷ったのですが、それは全くの杞憂でした。
「おちゃのこ」で数々のかき氷を考えてこられた岡田桂子さんの手になるかき氷は、きめが細かくてとってもふわふわで、冷たいという感覚ではないのです。この日のかき氷はその他に「キウイヨーグルト氷(750円)」「なら苺大福氷(700円)」などがありました。
そもそも「おちゃのこ」の岡田さんがこのお店を始められたのは、昨夏にかき氷のお祭「ひむろしらゆき祭」を通じて、氷の神様をお祀りしている氷室神社とご縁ができたことがきっかけで、「奈良から食を通じて氷の文化を発信したい」という想いで始められたのだそうです。
一年を通してかき氷がいただけるお店「ほうせき箱」。奈良を「かき氷」の街としてどんどん発信していかれることでしょう。
::
ところで、奈良では昔、おやつのことをホウセキと呼んでいたそうです。さつまいもや果物、手作りのお菓子、保存食的なものなど、素朴で優しい味わいの家族の団欒には欠かせないおやつだったホウセキ。そんな昔ながらの奈良のホウセキのひとつ「しりしり」も楽しみなメニューでした。
本来「しりしり」は小麦粉を水で溶いて鉄板で焼くおやつなのですが、こちらでは奈良県産米”ひのひかり”の米粉で作られています。
焼きたての「しりしり」はモチモチで、トッピングにバターと白餡や苺やキウイソースを付けていただきます。 (600円)
これも素朴ながらじわっと美味しくて(特にバター&白餡が)次回もリピートしたくなるメニューでした。
今回はいただけなかったのですが、作りたての擂茶蜜の「くず餅(600円)」も美味しそうです。擂茶は20数種の雑穀を使用しているので、そば、小麦などアレルギーの方はきな粉と白蜜に替えていただけます。
また、金・土・日曜日の閉店後、予約制で一組(4〜8名)様だけの「大和ほうじ茶のしゃぶしゃぶ」
(大和ポーク3,500円、予算に応じて奈良県産の鴨も)のご用意もあるようです。
::
こおりとお茶のお店「ほうせき箱」
住所:奈良市餅飯殿町12 餅飯殿センター街 夢CUBE奥
時間:8:00~19:00(18:00 LO)
※茶粥は8:00~12:00/かき氷やしりしりなどは12:00~
定休日:木曜(木曜日が祝日の場合は営業)
電話:090-2735-9677
次回はまた違う種類のかき氷など、メニュー全制覇してみたいと思う楽しみなお店です。これからの季節に、是非訪れてみてくださいませ!