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2015年4月15日水曜日

造幣局の桜の通り抜け*

物心ついた時から「大阪造幣局の桜の通り抜けはすごい」と聞いていて、毎年テレビのニュースでその様子を眺めては「いつか見に行ける時があるのだろうか」と思っていたのですが(何しろ桜の時期は奈良も観光シーズンで、県外お出かけの余裕がなく)とうとう今年、その機会が訪れました。
私事ですが息子一家が大阪転勤となり、先日の日曜日に遊びに行きがてら、ずっと見たかった造幣局の通り抜けにも立ち寄ったのでした。
アクセスをしっかり調べて行かなかったのが悪かったのですが
「通り抜け」という一方通行の、出口に近い方の最寄り駅に出てしまい、入口の方へ行くには、屋台が立ち並ぶ狭い通路を戻らなければならないということで、まずもうここでこの人混みに参戦する元気が削がれてしまいました。
造幣局という普段は立ち入り禁止の区域がこの時期だけは特別に開放され、また大変珍しい桜を数多く楽しむことができるので、本当にすごい人人人で溢れかえっています。
では気を取り直して、いざこの行列の中へ。
造幣局がある場所は、江戸時代に津藩を治める藤堂家の大阪屋敷があったところで、その屋敷内で育てられてきた桜の木を、そのまま造幣局が引き継いだために桜の木が沢山あるのだそうです。
この桜を「一般の方にも見てもらうべきだ」と、明治16年から一般開放したのが桜の通り抜けの始まりで、第二次世界大戦中に大半の木が焼失したのですが、職員らの手によって再び桜を集めて復元されたのだそうです。そして今では全国各地の貴重な桜が数多く見られる場所として、毎年60万人近くの人が訪れる桜の名所になりました。
ソメイヨシノの後に咲く遅咲きの八重桜が多く
珍しい品種も種類も本当に沢山です。
大好きな品種「普賢桜」↑や「楊貴妃桜」↓もあり
通路の両側から大きく枝を広げた木々に、満開の花がいっぱいいっぱい、降り注ぐように咲いています。
桜のトンネルを抜けるような感覚。
人に酔いながらも、その数 約130種類、約350本という圧倒的な量とボリュームに、眼と気持ちは大満足でした。



遅咲きの品種が多い造幣局の中でも一番遅咲きの「ナラノヤエザクラ」は、ここでもまだ固い蕾の状態でした。




日没後にはライトアップもされ、幻想的な桜の姿も見られるようです。
今年の通り抜けは、4/15でもう終わってしまいましたが
アクセスやその年の開催日程などは造幣局のサイトでご覧下さい。
(桜の通り抜けの開催日程は毎年3月中旬頃に決定します。)