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2010年6月9日水曜日

植田正治写真展〜写真とボク〜


会場を出てからも長い間、心地よい余韻に浸ってました。
こういう感触、久しぶりです。

写真やアートに造詣の深い方ならご存知かもしれませんが
私自身は「植田正治」について最近 知ったところですので
パンフレットから植田正治についての説明を少し。

砂丘を舞台に数多くの傑作写真を生み出し
日本のみならず世界の写真史上に独自の足跡を残した植田正治。
終生、生まれ故郷の山陰にとどまり、山陰の空、地平線・
そして砂丘を背景として、被写体をまるでオブジェのように配置した
植田正治の演出写真は、海外でも日本語表記そのままに
Ueda-cho(植田調)という言葉で広く紹介されています。

1930年代という時代に、山陰という一地方で
こんな写真を撮った人がいるのだ・・という固定観念で
作品を見ないようにしようと思っても、まずはそれが彼の出発点。
そして強みでもあるのだと、作品から強烈に感じました。
自分が自分になれる場、自己表現出来る場を、
この地で(この地こそはと)彼は心得ていて、
だからこそ日々の営みを大切にして身近な日常を淡々と撮り続け
そこに自分の芸術的野心を構築していったのだと思いました。

・・・ でも余計な言葉は不要です。
ただただかっこいいのです。すごい美意識とこだわり。
大山の近くの植田正治写真美術館にも是非行ってみようと思いました。
写真展の招待券を送って下さったY様、どうもありがとうございました!

『植田正治写真展 〜写真とボク〜』
JR京都伊勢丹7階 美術館「えき」KYOTO
◆会期は6月13日(日)まで(会期中無休)
◆10:00~20:00(最終日17:00閉館)入館締切は閉館30分前

展覧会は下記の日程で巡回します。
◇2010 7/17~10/17   新潟市新津美術館
◇2010 11/2~12/5     高松市美術館
◇2010 12/18~2011 1/23埼玉県立近代美術館
◇2011 2/5~3/21     郡山市立美術館