2010年6月28日月曜日
東大寺で写経・写仏体験*
今日は、真夏のような一日でしたね。
東大寺境内にある写経道場。
本日は、朝から東大寺で写経・写仏体験をさせていただき
うだるような暑さを忘れるくらい集中した時間を
しばし過ごさせていただきました。
誘って下さったのは何度も写経経験のあるこの方。
そして今日は珍しく夫も一緒に参加です。・・・と言いますのも
夫はこの3ヶ月、毎日般若心経を書き写すことを続けていて
今では見ないで全文を書くことができるのです。
東大寺で写経・写仏したものは、毎年8/7に
大仏さまの胎内に納めて心願成就を祈念していただけるので
毎日続けていた事を、一度きちんと書いて奉納したいと
そんな思いで参加したのでした。
私は、一度高野山の宿坊で写経の体験があるだけなのですが
字を書くより絵心がある方なので、今日は写仏を申し込みました。
墨を心静かに摺って、雑念を払い集中して臨みます。
・・・といいながらも
途中で何度か写真を撮る私。(すみません)
絵を描きながら楽しくて、ついお喋りもしてしまった。
隣で集中している二人に無視されましたけど・・。
写仏には「華厳五十五所絵巻の如来」「華厳五十五所絵巻の善財童子」
「盧舎那仏蓮弁線刻画雲中化仏」の3種類のお手本と用紙があり
(お手本はそのまま色紙額入れてに飾れるようになってます)
お手本の上に用紙を重ねて墨で線を描いていきます。
最初に書き写した如来さま。↑
要領がわからず、ただ線書きをなぞっているだけでしたが
2枚目の善財童子↓になると、ちょっと伸びやかに書けてきます。
筆の運びも全体像を掴んでから、写すではなく描くようにと
考えながら進めていきました。
3枚の線書きを終えて、貸し出しの絵の具で彩色していきます。
白色絵具が固まって使えなかったので少々不本意な色合いですが。
途中でお隣の二人の様子も写真に収めたりと
二人の心の中では相当な顰蹙を買っていたでしょう。
落ち着きがないように見える私ですが、やる時にはやるのです。
仏さまを無心に書いていると気持ちも落ち着くものですね。
かなりの集中力を発揮して3枚の写仏をすることができました。
用紙の余白の部分には祈願文を書き入れて諸々のお願いもしました。
では、写経をされた二人の様子をご紹介しましょう。
こちらは「華嚴唯心偈」(百字心経)を写経したもの。
さすがに美しいですね。
夫は「般若心経」を・・・
お手本の上に用紙を置いて写すのでなく、お手本を見ながら書いています。
一行十七文字に書き上げたもの。↓
慣れているだけあって、リズミカルな仕上がりですね。
3人がそれぞれの思いを込めて書いたひととき。
なかなか味わい深いものがあり、いい体験になりました。
東大寺で写経を希望される場合は
お電話(TEL:0742-22-5511)でお問合せ下さい。
(法要・行事等で使用できない場合もありますので)
詳しくは、東大寺HPのこちらをご覧下さい。
写経1500円(所要時間およそ1.5〜2時間)
写仏3000円(所要時間およそ2〜3時間)←集中したので1時間半で出来上がり
さて、ちょうどお昼時。
奈良公園を抜けて急いだ先は・・・(続く)