光明皇后ゆかりの蒸し風呂「
法華寺にて13日に行われました。
天平の昔に光明皇后の「千人施浴発願」によって建てられた浴室。
現在の建物は、室町時代後期に改築され、その後、江戸・明治期に
幾度か修理を重ね、この間一般庶民の施浴施設として、大正年間には
正月の節会、6月の光明皇后御忌には必ず焚かれていたそうですが
昭和になり傷みが進み台風により竃も潰れて使用出来なくなりました。
光明皇后の発願によって創建されて以来1250年、現在に至るまで
一貫して「庶民施浴」のために湯を焚き続けた、極めて珍しい浴室で
貴重な民俗文化財として保存するため、平成17年に解体修理が行われ
80年ぶりに竃に火が灯されました。今では毎年1回6月に
施浴体験日を設けて、法華寺信者の方に開放されています。
(以上、いただいたパンフレットより抜粋)
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毎年この浴室(からふろ)に入ってみたいなぁと思いつつ
去年までは「光明会」入会が施浴体験の絶対資格だったので
敷居が高くて諦めていたのでした。
今年、法華寺のHPを見ていると「友の会」会員でも体験できるとあり
曜日も昨年までは土曜日でしたが、今年は日曜日に行われますので
これはチャンス!と先日申し込んできたのでした。
(※施浴体験には別途5000円が必要です。)
では早速、からふろ体験の感想を**
浴室は畳一畳ちょっとの大きさの2部屋(箱のようなもの)に分かれ
戸棚式の板戸を開けて中に入ります。別室で沸かした湯の蒸気が
床下を通って室内に充満する蒸し風呂形式の蒸気浴ですが
床下には伐採したばかりのヒノキが並べられて
清々しい香りが充満しています。
サウナが苦手な私が体験時間30分間、ちっとも苦しくならずに
リラックスしていたのも不思議です。蒸気が薄いのかといえば
全然そんなことがなく、気持ちのいい汗がいっぱい出るのです。
施浴後のお肌は、すべすべしっとり。身も心もリフレッシュでした。
とても気持ちがよかったので、来年もリピートしようと思ってます。
上の写真は、以前「奈良倶楽部通信」内でもご紹介したことがある
「奈良大和の祭り」の写真家 野本暉房氏撮影のものです。
野本さんのHPにも「浴室施浴」のことがアップされています。
浴室の窓から蒸気が出ているの、見えますか?
30分の施浴体験の後は、光月亭にて冷茶とスイカをいただきました。
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帰りに「華楽園」にちょっと寄り道。
先日はまだ咲きかけだった花菖蒲は満開。
蓮の花はまだ一輪。これからですね。
満開だったブラシの木は散り始めていました。
紫陽花はこれから見頃です。
しとしと雨の一日でしたが、何とも清々しい体験。
よかったら来年、是非どうぞ**