今日は『木津川アート2010』の木津・本町エリアの5会場を回ってきました。正倉院展会期中でまだまだ忙しくて、本当はゆっくりアートを楽しむ余裕なんてないのだけれど。
いつも買い出しに行く花屋から私の実家への道中に
大変りっぱな土蔵があって通るたびに気になっていたところ。
その「八木邸」が今回の展示会場になっていると知って
こういう機会を逃しては!と時間を作って駆けつけたのでした。
普段は閉まっている門を入って行くと(ドキドキテンション上がって♪)
水島太郎さんの彫刻「蔵の番人」が迎えてくれました。
太郎さんは水島石根先生の息子さん。ちょっと知っている人なので
ここでまたテンション上がって(笑)ドキドキしながら蔵の中へ。
うわー!(テンションマックス!)すご〜い!
一番大きな蔵の中は全くの異世界。
2階にも上がれるらしく、急な階段を登って行くと
歴史の重みある米蔵の中に違和感もなく置かれた古ぼけた机やモノ。
こちらの備品かと思う程のモノたちは、招待作家である日下部一司さん制作の立体作品。軽〜い気持ちで立ち寄った私は思わず襟を正すような気持ちになったのでした。
米蔵は三つあって、二つ目の蔵の中がまたすごいのです!
錆びたようなブリキ缶に
釘の飛び出たぼろぼろの木の腰掛け。
廃車になった車のボディとか。
知らなかったら「ふ〜ん、現代アートね」で終わってしまうところ。
作品の説明を聞いてびっくりでした。
これ全てアクリル樹脂で制作された作品なのです。
錆びた釘もアクリルで作ってあって、驚いたことといったら。
もう一人の招待作家である大西伸明さんのインスタレーションです。
素晴らしいです。
木津川の水利権を持った堺の豪商によって建てられたりっぱな米蔵は
今は使われていないようですが 、江戸時代に建てられた本宅は
今も住居として使われています。こちらは見学不可ですが
住居の中の「離れ」は展示会場になっていましたので
静かな佇まいの日本家屋の中で作品鑑賞を楽しませていただきました。
この後、「料亭川喜」や「土久里邸」など歴史を感じる建物が
会場になっているところを回ったり、「南都銀行旧木津支店」のように
もう使われなくなった場所での展示を見たりしましたが
そちらのレポは明日にでも書ければ・・・書いてみます。(続く)