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2010年11月29日月曜日

久しぶりに・・・

本の紹介などを。
といっても、どれも奈良関連のものばかりです。
まずは、これ。
林業のこと、ちっとも知らなかったけれど
この本を読んで「林業ってすごい!」 と俄然興味を持ったのです。

物語の舞台「神去村」は奈良県との県境にある三重県の架空の村で
それがどうして奈良関連の本なの?って思われるでしょうが
奈良県南部は林業が盛んな土地で、
なのに私は林業のことを何も知らなかったので、この本を通して
林業に携わる人達の日常の仕事や暮らしぶり、山の神さまへの畏敬の念、木々を育てることの大変さなどに想いを馳せることができたこと。

林業の仕事の一つ、枝刈りについての描写や
せっかく育てた木を間引いてこそ良質の木材を生産していけるなど
ここらへんを読むと、吉野の間伐材で作られた割り箸をもっと使おうと思ったのでした。

その吉野の割り箸については『日々ほぼ好日』さんが
「林業・割り箸」というカテゴリーで詳しく書いてらっしゃいます。
けっこう専門的だったりして難しそう・・・と、今まで
このカテゴリーを敬遠していたのでしたが(すみません)
神去なあなあ日常』のおかげで吉野の林業について
もっと知りたいなぁと思えたのでした。

本の帯に宮崎駿監督が「ぼくのおすすめ・・」と書かれていますが
これを映画にされたら・・・ひょっとすると・・・林業は・・・
若者の間ですごい人気の職業になる・・・かもしれない・・・。


Amazonで本を注文するついでに
奈良倶楽部のことも掲載して下さった
結び会 もうひとつの奈良観光』も一緒に注文する。

7月の終わり頃に、多彩な魅力あふれる『きたまち』というページの
取材中に寄って下さって、奈良倶楽部も取り上げていただいたのでした。でも取材協力店に本の贈呈はできないから購入して下さいねと言われていて、すっかり忘れていたところに
これも『日々ほぼ好日』さんで取り上げてらっしゃったので
もう一冊興味を持った『おひとり奈良の旅』と一緒に購入。
 『結び会』の帯には「だれも知らなかった“もうひとつの奈良” そこにいきづく人たちの“ドラマ“ 光あるもの50選!」とあります。
丹念な取材で紹介された「光ある」50選。
その内容をリストアップしますと・・・

景観・町並・街道編:
日本一ホットなロードレース(上北山村)
世界遺産の小辺路ウォーキング(野迫川村)
今日も笑顔。果無のおばあさん(十津川村)
秋の香ただよう『山の辺のあかり』(天理市)
日本の原風景の中の原風景(桜井市など)
絶景かな。歴史的空間(天理市)
こだわりの技。工房街道『三茶屋』(吉野町)
道を守る『伊勢本街道保存会』(御杖村など)
多彩な魅力あふれる『きたまち』(奈良市)
再生。喫茶スペース『工場跡事務室』(奈良市)
一棟貸宿泊施設も『紀寺借家』(奈良市)
静謐、活力『宗教学園都市天理』(天理市)

飲食・食材・宿泊編:
現代に生きる僧坊酒『正暦寺』(奈良市)
一石三鳥の芋焼酎造り(平群町)
五つの徳『五徳味噌』(奈良市)
伝統、こだわりの醤油(奈良市、山添村)
古代の調味料『醤』(奈良市、五條市ほか)
伝統の食『朴の葉寿司』(黒滝村)
明治創業の行者宿『朝日館』(川上村)
南和の宿(川上村、上北山村)
みんな笑顔に。神納川の農家民泊(十津川村)
日本酒ミニ博物館『つぼ』(天理市)
隠れ家。喫茶『コックピット』(田原本町)
地の味を。フレンチ『めしあがれ』(奈良市)

自然・農業・林業編:
『達っちゃんクラブ』大活躍(川上村)
銘木店を和菓子職人が応援(下市町、奈良市)
先人の思い継ぐ『森野旧薬園』(宇陀市)
夢は農の広域連携『王隠堂』(五條市)
動植物と共生『むろう大沢農場』(宇陀市)
『山野草の里づくりの会』(桜井市)
『笹ゆりギャザリング』(上牧町)
荒れる竹を竹炭に(大和郡山市、天理市)
独立を選び邁進する村(山添村)
アートで村おこし『ふるさと元気村』(宇陀市)
天からの贈り物『結崎ネブカ』(川西町)
色も鮮やかな『片平あかね』(山添村)
きらびやかな『宇陀金ごぼう』(宇陀市)
東京の『大和野菜』を見る目(築地市場)

歴史・伝統・文化編:
何百ものホタルが舞う「蛍能」(宇陀市)
鎮守の杜『葛木御歳神社』(御所市)
600年の伝統行事『蓮取り行事』(大和高田市)
漆復興を。『ぬるべの郷』(曽爾村)
桃太郎生誕の地は活力みなぎる(田原本町)
悲恋物語、再生物語。新町通り(五條市)
『茶筌の里』高山の伝統工芸(生駒市)
絶えざる和紙への挑戦。植和紙(吉野町)
よそを知る跡継ぎ息子『倭太鼓 榛』(宇陀市)
盛況。大衆演劇『弁天座』(大和高田市)
『銭亀堂』のお祈りおばさん(平群町)
皇居跡が残る『賀名生の里』(五條市)

・・・私自身、知らなかった世界がそこにはいっぱいあって。
今、丁寧に読んでいるところなのですが
奈良の地力、これが中々面白い!

 
そしてもう一冊『おひとり奈良の旅』も『日々ほぼ好日』さんでお奨めとあり、一応チェックしておかなければと注文したのでしたが。
これがまた!中々どころか、「お主、若いのにできるのぉ」と
羨ましいのを通り越して感嘆の溜息。
これはガイド本というより、奈良大和路紀行・・というか随筆ですね。
本を読んでいるだけで、そこに奈良が匂い立ってくるような錯覚。
旅の始まる前に是非手に取って奈良を感じ取ってほしいし
旅から帰ってから読んでも「ああ奈良よかったなぁ」としみじみと思い出に浸れるのではないでしょうか。

一応仕事柄、奈良本を手にしたらまず見るのは宿泊施設の欄。
著者お奨めの一人旅の宿はどこ?とページをめくってみると
あぁ、奈良倶楽部もご紹介して下さっているのですね!
存じ上げずに失礼しました。そしてどうもありがとうございます!

奈良倶楽部を取り上げて下さった本といえば、こちらも。
ちょこっと簡単にご紹介いただいています。
こちらは首都圏で人気の雑誌だとかで、我が家のお嫁ちゃんもよく買っていて、何気に見ていて奈良倶楽部が載っていたのでびっくりしたと連絡がありました。
こういうサプライズって嬉しいですね。
掲載していただきどうもありがとうございました。

長くなりましたが、本の紹介がてら最後に
奈良倶楽部では寮美千子さんが編集された詩集
『空が青いから白をえらんだのです』を取り扱っています。

図書室の蔵書がお客さまの間でちょっとした人気者になって
それだったら少しだけでも置いてみようかということになりました。
よかったらどうぞ手に取ってみて下さい。一冊1575円です。
(この詩集についてのブログ内記事はこちらです。→

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とりとめもなく長文になってしまいましたが
最後までお付き合いありがとうございました。
秋のシーズン中はさすがに読書もままならず
本をもっと読まなければと気持ちだけ焦ったりしていました。
これからの季節、お部屋を暖かくして本の世界に翼を広げて行こうと
今から楽しみにしているところです。お奨めの本などがありましたら
読友さ〜ん。また貸して下さいねー♪♪(←最後は業務連絡でした)

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長文ついでに・・・
奈良倶楽部のお客様のIさんや、しをんさんや、sankakuさんのブログで
知った、吉野の檜シート で作られた「坂本尚世さんの灯り」も
ひょっとして端材を利用して作られるのかしら?