今年の修二会は夜遅くに何度も聴聞に出かけました。
(1,2,7,9,11,12日とたくさん出かける機会に恵まれたことにつくづく感謝感謝)
14日の最終日。
今晩もできるなら「名残の晨朝」を聴きに参りたいと思っているのですが、最後の最後に体力に自信がなくなって、少々時間のできたお昼に聴聞に出かけました。
結界の注連縄をくぐって二月堂へ。
気持ちのいいお天気
青空に二月堂の堂々とした建ちっぷりが美しい!
ちょうど食堂から退出して生飯さばなげをされていました。
そして日中の勤行に上堂されるところです。
細殿には最後の出番を待つ上堂松明がかけられています。
このお松明もいよいよ今日が最終日なのですね。。。
時間の許す限りの僅かなひとときでしたが
今年最後のお声明の聞き納めと思いながら
日中の法要を聴いてまいりました。
段々耳がお声明に慣れてきたと思ったら、もう最終日。
本当に淋しいなぁと思いながら
また来年、一年後にここに来られることを願い
日々のすべてに感謝申し上げて、私の二月堂参りも一区切りします。
帰りに、本日のミッション
北の茶所にて観音寿司を購入。
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そして夕方。
14日のお松明は10本全部が舞台の上に揃って一斉に火の粉を舞い落とします。
一昨年に見た美しさが忘れられずに、今年も出かけました。
でもやはりぎりぎりの時間に二月堂到着だったので、舞台の下には入れずに、一昨年と同じように裏参道での見学になりました。
この後、結界の注連縄が切り落とされるのですが
トップの画像を見ていただいて、今年の結界の位置が随分と二月堂寄りになっていることにお気づきでしょうか。
例年なら中性院前に掛けられますが、今年は服喪の家をさけて手前に掛けられたということです。
二月堂修二会では、服喪中の人が参籠衆に選ばれることがないだけでなく、結界の中に入ることも厳しく禁じられています。
ただ、最終日のお松明の後、初夜上堂が終わると、結界の注連縄が外されて、それまで聴聞の叶わなかった服喪中の人も二月堂に上がれるようになるのです。
いつも一緒にお水取りの追っかけをしていたお友達も
今年は随分と淋しい思いをされたことと思います。
この日、お松明を第2観覧席で拝観の後
結界が外されたのを確認して堂内へとお詣りに上がって行かれました。
それにしても・・・厳しいしきたりの中にもこのような心配りがあって有り難いことですね。
外された結界の注連縄を持って撮影に応じて下さいましたよ。