今日は雨の一日でしたが、雨中の梅もまた美しいのではと
たくさんの珍しい梅の品種が揃った「大和文華館」へ行ってきました。
一昨日に訪れた月ヶ瀬の梅がまだまだだったので
美術館の庭園に足を踏み入れた途端に目に飛びこんでくる
鮮やかな紅やピンクの色に気持ちが逸ります。
ただ・・・こちらでは早咲きの品種が多いのか
どちらかというと満開を過ぎた梅の花の方が多かった印象でした。
今が一番綺麗!と思った梅の花を幾つかピックアップします。
楚々として可愛いイメージの梅の花「内裏」
「藤牡丹枝垂れ」
「鶯宿おうしゅく」
「無頼絞り」・・これ以上ない最高の絞りという意味だそうで
やはり気高さで目を引きました。
こちらも美しくて上品な梅の花「思いの儘」↓↑
ところで、この「思いの儘」の梅の木をよく見ると・・・
一本の木から何種類もの梅の花が咲いているのです。
これが、大和文華館で有名な「七福神の梅」
一本の木に七種類の梅が咲くように接木を重ねて作られています。
「紅冬至」「思いの儘」「道しるべ」「白加賀」「大輪一重緋梅」「大輪八重緋梅」「野梅」と七種類の梅が楽しめるようになっているのですが、今日綺麗に咲いていたのは「思いの儘」だけでした。七種の梅を全部一緒に楽しめるのはむつかしいのかもしれませんね。
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美術館までのアプローチで梅の花を楽しんだ後は
大和文華館で開催中の特別企画展「花の美術」を鑑賞しました。
梅・椿・蘭・桜・蓮・牡丹・菊・秋草など
色々な花をモチーフにした絵画や工芸作品の数々。
絵画では、国宝「寝覚物語絵巻」や俵屋宗達「桜図」などの桜を題材にしたものや、特別出陳の長沢芦雪「白梅図屏風」や室町時代の「松梅佳処図」など梅を題材にしたものなどが特に良かったですし、工芸品では牡丹や蓮、菊を題材にしたものにお気に入りのもの(欲しくなるもの)がありました。
展示品の一つ一つが本当に上質の一級品のものばかりで
いつも眼福至福のひとときを過ごすことができるので
大和文華館は私の好きな美術館のひとつです。
*お知らせ
大和文華館の「さくらの無料招待デー」は3/25(日)です。
詳細はHPでご確認下さい。→★