つい最近、この展覧会の招待券をいただいたのですが
正倉院展会期中と重なって時間が取れそうにないので
一枚をお客様に差し上げましたところ・・・
大和文華館のお庭もとても美しく整美されて清々しく
「清雅なる仏画」は期待以上で、丁寧に各地から集められ
めったに拝見することの出来ない白描を堪能することが出来て
図録も求めて楽しんでおります。
という御礼のメールをいただきました。（H様ありがとうございます！）
とてもよかったと評判を聞くと、俄然 行ってみたくなるもので
忙しい忙しいと言いながらも時間を作って行ってきました。
あまり馴染みの無い「白描図像」という言葉ですが
その文字通り、仏の姿や形などを線描で表したもの。
この展覧会では、白描図像が持つ特有の洗練された美しさや
切れのある描線で的確に描き出された図像から生まれた清雅な美の世界を、国宝・重文を含む65件の出陳品で紹介しています。
それにしても、墨で描かれた線の、迷いがなく美しいこと。
イラスト的に表現された仏の世界も生き生きして躍動感もあるし
構図も面白いし、無彩色の画面から感じる清々しさもいいのです。
（特に東大寺戒壇院の厨子扉絵を写し取った白描図像がよかったなぁ）
お買い物に出たついでに立ち寄ったという、わずかな鑑賞時間でしたが
ひととき「清雅なる」世界に心を遊ばせることができました。
美しいものを鑑賞して心にも栄養を取って、また仕事に戻りましょう。
「清雅なる仏画~白描図像が生み出す美の世界~」の会期は11/11まで
詳細は大和文華館のサイトをご覧下さい。→★
::
大和文華館の庭園では山茶花が咲いていました。
