奈良国立博物館向かいにある国際奈良学セミナーハウスで開催中の
「TOKUNAGA STYLE 創造する椅子展」に行ってきました。
美しいフォルムの椅子を鑑賞しながら会場の雰囲気を楽しんでいると
会場の片隅に置かれた鉋に目が留まりました。
手の中に収まるくらいの小さな鉋。
持ちやすそうに工夫された様々な形があります。
ちょうど鉋仕上げのデモンストレーションをされていたので見学して
色々お話を伺いました。
この鉋は大原康彦さんという鍛冶師の方が、自ら川に入り砂鉄を集めて作られたということで、この鍛え上げた刃との出会いがあって「TOKUNAGA STYLE」の椅子は理想のフォルムを生み出すことができたのだそうです。
・・・鍛治師の大原さんと徳永さんの出会いについての詳細は
帰宅してからブログを遡って見つけたお話を読んで知りました。
(長文ですが是非お読み下さい。ちょっと感動しています。)
また、徳永家具工房のFBページには 鉋仕上げの椅子についての興味深いお話がいっぱい書かれていて、昨日はゆる〜く見ていたこの展覧会をもう一度しっかり見直さなければと思いました。
撮影の許可をいただきましたので、会場の一部ですがご覧下さい。
この椅子は雁皮紙という和紙を編んで作られたもの。↑
こちらも和紙を紐にして美しく編み上げてあり座り心地がいいです。
木の持つ力強さや、木肌から発せられる艶の美しさ。
鉋仕上げの椅子の端正な佇まいもさることながら
何かもっと深いところから感じられる作り手の精神性・・・。
(徳永さんのエッセイを読んだことにも影響を受けていますが
大きなメッセージを受け取ったような気持ちになっています。)
この展覧会は奈良国立博物館の真向かいで開催されていますので
正倉院展の帰りに、是非お立ち寄りになってみて下さい。
「TOKUNAGA STYLE 創造する椅子展」
会期:11/12(月)まで
時間:9:00〜18:00(最終日は17:00まで)
会場:国際奈良学セミナーハウス
※入場は無料です。
※11/10〜11/12は五風舎でも展示あり。
※鉋仕上げの実演は随時行なわれています。