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2017年4月5日水曜日

佐保路に春の花を訪ねて*

遠来の友人を案内して、佐保路の海龍王寺さん、法華寺さんへ。
ちょうど十一面観音さまもご開帳、雪柳やしだれ桜も満開で、美しい観音さまと咲き誇る花の香に、心穏やかに満ち足りた春うららかな一日となりました。
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海龍王寺さんでは、本堂でお参りの後に夢中で撮った雪柳。
今が盛りと咲き誇っています。
枝いっぱいに小さな白い花を咲かせて、雪が積もったように見える雪柳の花。その密集している中に顔を近づけてみると
やわらかな香りが漂って・・・初めて雪柳の匂いを知りました。

境内の桜の花も、ちらほらと咲き始めています。

参道には、めずらしいピンク色した雪柳の花も。
ちょうど満開の一番見ごろの時に来たみたいなような…。圧倒的なボリュームの雪柳を楽しんで、では法華寺さんも訪ねてみましょう。
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法華寺さんでは「ひな会式」が行われていて、十一面観音さまの前に並んだ小さな善財童子像55体の愛らしい様子を久しぶりに拝観することができました。
ちなみに、善財童子は文殊菩薩から教えを受け、仏道を極めるため55人を訪ね、最後の普賢菩薩に会って悟りを開いたといわれているのですが、この小さな55体の人形は、童子が55人の人達と出会った際に合掌した姿を表現したものだそうで、善財童子の小さな人形(高さ20~30cm)が「ひな」と言われていたことに由来して「ひな会式」と呼ばれています。
友人が熱心にお参りしている間に、私はというと・・・
満開のしだれ桜の撮影に没頭しておりました。
写真を撮りながら「綺麗なぁ、綺麗なぁ」と心の中でつぶやき、小さな花の中にきっといらっしゃるであろう花の精が、私にとっての御仏さまかもしれないと思ったり。

境内のソメイヨシノも2分3分咲きでしょうか。
お参りも兼ねて美しい花々を愛でることが何よりの癒しになったひとときでした。
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海龍王寺「十一面観音特別公開」4/7まで
法華寺「十一面観音特別公開」「ひな会式」ともに4/7まで。
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ところで、発売中の「かぎろひの大和路 復刊33号」では
「佐保・奈保の道」が特集されています!
今号に奈良倶楽部の広告を出しましたので、余分に10冊いただいています。佐保路を歩かれるお客様に差し上げますのでお申し出ください。
(ご宿泊の方のみ、先着順になります。)