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2010年9月8日水曜日

奈良県立美術館「大和百景〜館蔵品で巡る奈良大和路」

先月末(8/29)に鑑賞したままブログに書きそびれていました。
会期が今週末(9/12)までなので慌てて書き込みます。

副題の通り、美術館所蔵の中から奈良大和路を描いた作品約100点が
展示されていて、美術鑑賞を通して奈良の魅力に触れていただくという
趣旨になっています。
一昔前のアカデミックな作品が多いのではと それほどの期待もせずに
訪れたのでしたが、いや中々どうして。

最初の展示室の、歴史的風景を木版や拓版で表現した作品群。
30~50年前のものですが、モノクロの作品がかえってシンプルで
新鮮に感じられます。次の第二展示室でも
木村茂、清田雄司といった作家が、奈良の雄大な自然を銅版や木版で
表現して、無駄をそぎ落としたグラフィックデザインのような作品が
面白いなぁと 鑑賞することに段々集中して気持ちが入っていきます。

今回の展覧会できっと観ることができるのではと、期待したのは
20年前に奈良の地に住み始めた頃に初めてデッサンを習った先生、
間瀬謹平先生の作品に久しぶりに再会することでした。

あ、ありました。第3展示室。
間瀬先生の作品、もっとたくさん展示されているかと思いきや2点。
いつもの飛火野で描かれた自然風景。1936年と1944年の作でした。
飛火野の自然を愛し続けた間瀬先生。1990年代の先生90歳代
晩年の作品もいいんだけどな・・・。
間瀬先生が師事された浜田葆光先生の鹿の作品もあった。懐かしい。

ああ、それに県立美術館の館蔵品といえば、杉本健吉画伯!
やっぱり文句無しに好きな画家だ。

他にもまだご存命の先生方の懐かしい作品にお目にかかれて
違った視点でも楽しめた展覧会でした。

奈良県立美術館を盛り上げようと頑張っている
5*SEASONさんのブログには、許可を得て撮影した作品も掲載されています。そして・・・
5*SEASONまたは「五想庵」のサイトを見たと
窓口でいっていただくと割引料金で入館いただけます。
一般料金300円が200円となりお得です♪
はい。私もその割り引きを利用させていただきましたよ。
ぜひ県立美術館でバーチャル奈良巡りの旅を楽しんでみてくださいね!
9/12(日)まで。9:00〜17:00(入館は16:30まで)

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この後、興福寺では・・・
以前から気になっていた『ARMS DOWN!』に署名できました。