木津川市のパン屋「sadacoro」さんで、3回に分けてアーユルヴェーダを学ぶ会がありました。講師はヨガの真鍋りょうこ先生。
もう終了したプログラムですが、真鍋先生は、これからもアーユルヴェーダを取り入れた会(早速6/21にも「ヨガと暮らしに活かせるアーユルヴェーダ」というWSあり)を開かれる予定ですので、興味を持たれた方のためと自分用メモに、少しブログに記しておきます。
第1回目「アーユルヴェーダってなぁに?」
アーユルヴェーダはインド発祥の伝統医学で、その歴史は4千、5千年とも言われています。(お釈迦さまの主治医もアーユルヴェーダの医師だったと伝わっています)
アーユルヴェーダの目的とは「健康な人の健康を守り、病人の病を鎮静させること」←病気を「治す」のではない。病気と健康は相対するものではなく、同じライン上にあると考えられている。
そして、アーユルヴェーダが考える健康の一つに『自我・五感・運動器官・意識が至福に満ちている』という定義があることを知り、かなり共感したのでした。他にもアーユヴェーダが説く「有益な人」についての定義にも共感大。(これは座右の銘にしたいので、下段「続きを読む」の下に記しておきます。)
第1回目ではギーの作り方を教わりました。
無塩バターを弱火にかけてゆっくりと、少しだけ焦げができるまで火にかけ、静かに濾します。それをホットミルクに入れていただきました。就寝前に飲むと身体にいいようです。
第2回目「アーユルヴェーダの3つの体質について」
アーユルヴェーダが太古より伝える3つの体質とは
・『ヴァータ』風のエネルギー
・『ピッタ』火のエネルギー
・『カパ』水のエネルギー
この3つの体質は、一年の中で、一日の中で、人生の中で、身体の中で・・・とそれぞれ特徴的に関わっていて、その特質を知っておくとバランスを取ることができ健康を維持することができるということを詳しく教えていただきました。
色々なバランスの中の、心の体質の一つ「浄性サットヴァ」は、綺麗なものを見たり、食べ物を美味しくいただいたり、自分のために学んだりすると上がるそうで、美しいものを見ることを心がけている私は、またまた共感大なのでした。
今回は、体質別に効果のあるスパイスティーの作り方を実習しました。
写真はクミン(カパ・ヴァータを鎮静させピッタを増大させる。胃腸の働きを整える。)とコリアンダー(3つの体質を鎮静させる。利尿作用、かゆみの鎮静)。
講座の後のお楽しみはsadacoro特製 塩糀タンドリーチキン風サンド!
第3回目「日々の生活の中で活かせるアーユルヴェーダ」
主に食事について、そして梅雨の過ごし方と、太白ごま油でのオイルマッサージの仕方について学びました。
食事については
・食事とは適応を食すべきもの。
・適量だけ摂取された食物は、食べた人の健康を損なうことなく、必ず食べた人に体力と容色と幸福と長寿を与える。
・食事で最も大切な目的は満足感。
・食事のPOINTは・・・
お腹が空いたときに食べる/食べ過ぎない/満足感を得る/自分にあった、季節にあった食事/出来立てをたべる/その土地で採れたもの
・一日と食事・・・
朝ご飯は好みで/昼食をメインに/夕食は軽く/夕食後の散歩/寝際の胃に注意
などを詳しく教えていただきました。
梅雨の過ごし方では乾布マッサージの奨めや夏にはスパイス料理で消化を助けるなど。奈良にあるスパイスを使ったレストランの情報交換なども飛交い、最後にオイルマッサージを実践して気持ちをリラックス〜。
お楽しみのプチランチは、旬の新キャベツと新玉葱がたっぷり入ったメンチカツ・八丁味噌ソース、キタアカリのローズマリガーリック揚げ・自家製ピクルス添え、新生姜蜂蜜のアイスクリーム、チェリー酵素ジュースでした。
参加の皆さんと記念撮影♫
一世代も二世代も若い、まだ子育て世代の方々とご一緒の講座でしたが、楽しく勉強させていただきました。真鍋先生、どうもありがとうございました!sadacoroさんも美味しいサンドイッチをご馳走様でした。
この後、私は「sadacoro」さんを出て同じ木津川市の岩船寺へ向かいました。岩船寺の紫陽花画像は明日のブログに続きます。
::
さて、アユールヴェーダが定義する「有益な人生を送る人」とは
・あらゆる生物の幸せを望む人
・他人の財産を欲しがらない人
・真実を語る人
・物事をよく調べてから行動する人
・軽率でない人
・義務・愛・財からなる人生の三目的を互いに矛盾なく手に入れる人
・尊敬に値する人を尊敬する人
・知識と学問と心の平和を自分のものとしている人
・高齢者を労る人
・愛欲、怒り、妬み、慢心、驕りの感情をよく制御する人
・常に色々な布施を行なう人
・常に苦行し、知識を持ち、心の平静を求める人
・最高我を知り、それに専念する人
・この世とあの世をよく考える人
・記憶力と思慮に長けた人
(アユールヴェーダの三大医学書の一つ「チャラカ・サンヒター」に述べられた考察より)